ごあいさつ

森羅万象は一期一会、

弛まなく移ろいゆく時の流れのなかで、

形あるものすべては日々刻々とその姿を変え、

今この一瞬の輝きを留め続けうるものは何もありません。

 

この世に生を受け、日進月歩で成長していく幼少期…

無限の可能性に満ち、大きく開かれた未来に疑いを知らなかった少年少女の頃…

子供のままでもいられず、かといって大人にもなりきれない、その狭間で揺れ動く青春時代…

女性であれば、自らの美を極めれども、儚くも瞬く間に過ぎ去る泡沫の日々、

また、我が子を身籠っている特別なほんの数ヶ月…

試行錯誤紆余曲折を重ねつつ、自らの人生を切り開いていかんとする壮健の毎日…

さらに歳を重ね円熟してゆく、

そしてゆっくりと老いてやがて迎える最期の刻…

 

そうしたそれぞれの道程での、

二度と戻ることのないかけがえのない日々その時々の一瞬を、

また、そこにそのようにして確かに存在したという貴方ご自身の記憶や足跡を、

フィルムの中に永遠に写し綴じ込み留めておくために…

 

あらゆる世俗的な行事や形式などに囚われず、

あくまで自発的な動機付けや節目節目でのご納得といった貴方ご自身による契機での、

本当の、あるいは未だ見ぬ貴方ご自身を探す心の旅に、

ピピカ舎にお供をさせていただけましたら、たいへん幸いと存じます。

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